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2013-07-15 (Mon)
前回、とあるスーパーの惣菜屋さんの話を書きました。
実は私自身、惣菜屋さんでアルバイトをしていた経験があります。
スーパーではなく個人の小さな店舗でしたが、前回の記事のお店と同じような悩みはやはりありました。

私が働いていたところではパックの容器もそうですが、それをとめる輪ゴムのほうが、ごっそりなくなっていることが多かったです。
ただ、小さなお店ですから目が届きやすく、挙動が怪しい人はすぐわかるんですよね。
常連さんでひとり、ものすごく大胆なおばさんがいて、わかりやすいなんてもんじゃないくらいわかりやすい人だったので、その人が来店されるといつも、スタッフ一同「来たな!?」という雰囲気で見守っていたんです。

おばさんは、入ってくるなり入口付近の容器&輪ゴムが置いてあるエリアへ直行します。
普通は売り場を見渡して今日はどんな惣菜が置いてあるかを確認してから買うものを決めて、それから容器を取りに行く流れになると思うのですが、おばさんはハナから惣菜なんて見ない。まったく見ない!
ただただこちらに背を向けて(惣菜にも背を向けて)、しばらくそこでごそごそしています。

「買い物に来たならとりあえず、フリでもいいから商品を見ようかwww」

奥でスタッフたちが生温かく見守っているのもぜーんぜん気がつく様子がありません。
おばさんがお惣菜を見るのは、最後に義理でひとつだけ買っていく一番安いコロッケだけ。
本当に、惣菜にはまったく興味がないんですね!

しかししかし。
おばさんの行動はこれにとどまらず、しばらくするとついには70円のコロッケひとつさえも買わずにパックと輪ゴムだけを持ってお帰りになるようになってしまったのです。
最初は「一応あんなんでもお客様だし」と言っていた店長も、これはさすがになんとかしなければと思い始めたようです。


・・・とはいうものの、一応、もとはお客様です。
買わずにサービスの備品だけを持って帰るのはもはやドロボーであるといえますが、だからといって「ちょっとお客様っ!?」と腕を掴むだとか、近くでガン見して圧力をかけるだとか、そういった手荒なマネはしづらいものです。(持っていくのが商品ではないというのもありますしね・・・)

そこでみんな考えました。
見てますよ~気づいてますよ~という空気を、やんわり自然に伝えて牽制する方法を。
そして有効な挨拶を思いつきました。

「こんにちは、いつもありがとうございます♪」

おばさんが入ってきたのに気がついたら、満面の笑顔でこれです。

彼女は入口でさっさと用を済ませて帰ってしまうのでタイミングが合わず言えないことも多かったですが、接客中でレジにいたとか、惣菜を入れ替えていたとかお皿の位置を直していたとか、ホールにスタッフがいて声をかけられるチャンスには徹底してこう挨拶をし続けました。

『こんにちは』も『いつもありがとう』も、あなたは常連さんですよ、という証しみたいなものです。
さすがのおばさんも、みんな私(の行為)を知っているんだと悟ったのでしょう。
パックや輪ゴムの減りは以前より格段に少なくなりましたし、コロッケもふたつずつ買って売り上げにもわずかながら貢献してくださるようになりましたとさ。
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